(三)
テレビやパソコンは、私たちの生活にどんな役目を果たし、文化を発展させる上に、どんな力を持っているのだろうか。(ア)それは、大きくまとめると、次のようになるだろう。
第一に、いろいろなできごとや様子を報道し、情報を(イ)ことである。私たちの目や耳の力には限りがあって、中国中のできごと、世界の様子までも、いちいち直接、見たり聞いたりすることはできない。その代わりの役目を果たしてくれるのがテレビやパソコンである。
目や耳だけではない。口の代わりもする。というのは、世の中のできごとや働きに対して、一人一人が意見を述べ、家族や友人達と話し合うことはできても、(ウ)それを一度に多くの人に伝え、まとめて大きな力にするためには、何かの機会と仕組みが必要である。その機会を、テレビやパソコンは与えてくれる。多くの人々の声を、テレビやパソコンが代表して、世の中の声としてまとめあげるのである。
また、新しい知識を与え、教養を高めてくれるのも、テレビやパソコンの大事な働きである。私たちは、テレビやパソコンから得た知識や教養を、生活を豊かにし、自分を高める上に役立てている。 もう一つ、忘れてはならない役目は、楽しみをもたらしてくれることである。もし、人間の生活が、働いたり勉強したりするだけだったら、どんなに窮屈で息苦しいものになるだろう。生活の中には、どうしても、適当な休息や適当な楽しみが必要だ。その楽しみには、読書とか、スポーツとか、そのほか色々あるが、テレビやパソコン(エ)楽しみも非常に多い。
66.文中の(ア)の「それ」の指すのは次のどれか。
[A] テレビ パソコンが教養を高める役目。
[B] テレビ パソコンが文化を発展させる役目。
[C] 私たちの楽しみに対し、テレビ パソコンの果たす役目。
[D] 私たちの生活に対し、テレビ パソコンの果たす役目。
67.文中の(イ)に入れるのにもっとも適当なものは次のどれか。
[A] 与えてくれる [B] やってあげる
[C] 連れてくれる [D] 送ってあげる
68.文中の(ウ)の「それ」の指すのは次のどれか。
[A] 世の中のできごとや動きについて意見を述べること。
[B] 世の中のできごとや動きついて感想を話し合うこと。
[C] 世の中のできごとや動きに対して、一人一人が意見を述べ、話し合うこと。
[D] 世の中のできごとや動きに対して、家族と話し合うこと。
69.文中の(エ)に入れるのにもっとも適当なものは次のどれか。
[A] によってもらう [B] によって手にする
[C] によってうけられる [D] によって得られる
70.筆者のもっとも言いたいことは次のどれか。
[A] テレビやパソコンを大事に使うこと
[B] テレビとパソコンは私たちに楽しみをもたらしてくれること
[C] テレビやパソコンは人間の生活にいろいろな働きをすること
[D] テレビとパソコンだけが私たちの生活を豊かにすること
(四)
わたしはちょうど20歳の時に、日本に来ました。当時のわたしは「おはようございます」「こんにちは」など、挨拶程度の日本語しかできませんでした。しばらく外に出るのがとても怖く、(ア)ずっと家の中にいて、朝から晩までテレビばかり見て過ごす毎日でした。